スニーカー好きなら一度は気になる「ニューバランス 700番台」。日本ではあまり流通していなかったこのシリーズが、近年復刻され再び注目を集めています。1986年にイギリスを中心に展開された700番台は、高い快適性と耐久性を備え、ABZORBなどの最新技術も採用した隠れた名作なんです。

2000年代初頭のY2Kテイストを感じさせるデザインも人気の理由で、725や740といった代表モデルは多くのファンから支持を得ています。この記事では、ニューバランス 700番台の歴史から特徴、人気モデルまでを詳しく解説。スエードとメッシュの組み合わせが特徴的なこのシリーズの魅力に迫ります!
記事のポイント!
- ニューバランス 700番台の歴史と特徴について知ることができる
- 代表的な700番台モデル(725、740、703など)の特徴がわかる
- 700番台と他のニューバランスシリーズとの違いがわかる
- ニューバランス 700番台のサイズ感やコーディネート術を理解できる
ニューバランス 700番台とは?その歴史と特徴
- ニューバランス 700番台は1986年イギリス発のレアシリーズ
- ニューバランス 700番台のモデル番号には明確な意味がある
- ニューバランス 700番台のデザイン特性はY2Kスタイルが特徴
- ニューバランス 700番台のミッドソールにはABZORB素材を採用
- ニューバランス 700番台のサイズ感は他モデルと若干異なる
- ニューバランス 700番台は近年復刻され注目を集めている
ニューバランス 700番台は1986年イギリス発のレアシリーズ
ニューバランス 700番台は、1986年にイギリスを中心に展開されたシリーズで、日本国内ではあまり流通していなかったレアなモデルです。主にイギリスで販売されていたこともあり、日本のスニーカーファンの間では「知る人ぞ知る」存在として位置づけられてきました。
独自調査の結果、このシリーズは約30年以上も販売されていなかった時期があり、その希少性から現在復刻されると大きな注目を集めています。高い快適性と耐久性を備え、各時代の最新技術を採用している点が特徴で、シンプルながらも機能的なデザインが多くのファンに支持されてきました。
700番台は日常のスタイリングからスポーツシーンまで幅広く対応できる汎用性の高さも魅力です。特に2003年に登場した「725」が近年復刻され、再び注目を集めています。この復刻は、Y2K(2000年代初頭)ファッションの流行と相まって、新たなファン層の獲得にも成功しています。
イギリスの伝統的な革靴作りのノウハウをスポーツシューズに落とし込む、という革新的なアプローチも700番台の特徴の一つです。英国の職人技が息づく、クラフトマンシップの高いシリーズとして、スニーカーコレクターからも高い評価を得ています。
ニューバランスには500番台や900番台など様々なシリーズがありますが、700番台はそれらとは一線を画す独自の魅力を持っています。特にUK(イギリス)製のモデルは、熟練の職人によるハンドメイド要素が強く、履き込むごとに足に馴染む設計になっているのが特徴です。
ニューバランス 700番台のモデル番号には明確な意味がある
ニューバランスのスニーカーには、モデル名に使われる数字とアルファベットに明確な意味があります。これはナンバリングシステムと呼ばれ、700番台も例外ではありません。品番の先頭にあるアルファベットはカテゴリーを示していて、代表的なものには以下のようなものがあります。
- M:メンズ
- W:ウィメンズまたはウォーキング
- U:ユニセックス
- R:ランニングまたはレブライトソール搭載(アジア製)
- S:スポーツ
- L:ライフスタイル
- T:トレイル
例えば「ML725」という品番は、「M(メンズ)」「L(ライフスタイル)」「725(モデル番号)」という意味になります。700番台における数字の意味は明確に規定されているわけではありませんが、一般的にニューバランスでは数字が大きくなるほど上位モデルとなる傾向があります。
品番の後ろには、カラーやバージョンを示すアルファベットや数字が続くことがあります。例えば「GL」や「GR」はグレー系を、「BK」はブラックを示すことが多いです。これらの記号を理解することで、ニューバランスのモデルをより深く知ることができます。
700番台の中でも特に人気があるのは「725」や「740」などのモデルです。これらは2000年代初頭のランニングスタイルを受け継ぎつつ、現代の技術で再構築されたモデルとして評価されています。特に「725」は2003年に登場したモデルが復刻され、近年のY2Kファッションブームと相まって高い人気を誇っています。
ニューバランスのナンバリングシステムは初めは理解しづらく感じるかもしれませんが、この「暗号」を解読できるようになると、各モデルの特性や位置づけがより明確に理解できるようになります。特に700番台は歴史的なコンテキストを持ちながらも、現代的な解釈で復刻されているシリーズとして、その品番一つ一つに意味があるのです。
ニューバランス 700番台のデザイン特性はY2Kスタイルが特徴

ニューバランス 700番台の最大の特徴として挙げられるのが、2000年代初頭に流行したY2K(イヤー2000)スタイルを彷彿とさせるデザインです。このレトロ感のあるデザインは、近年のファッショントレンドとも相性が良く、現代のストリートスタイルにも取り入れやすい特徴を持っています。
Y2K風のデザイン特性として、700番台には以下のような要素が見られます:
- ボリューム感のあるソール
- アッパーにはスエードとメッシュを組み合わせた素材使い
- 立体的なNロゴ
- 複雑な切り替えデザイン
- レトロな配色(グレー、ネイビー、オフホワイトなど)
特に「725」モデルは、アッパーにスエードとメッシュ素材を使用したY2Kらしさが強く、ファッションアイコンとしての側面も持ち合わせています。一方で「740」はよりシンプルなデザインで日常使いにも適しています。
このダッドスニーカー(おじさんっぽいスニーカー)のような見た目は、一部では「ややダサい」という意見もあるものの、それを逆手に取ったファッションとしての活用法も広がっています。特にモード系やストリート系などエッジの効いたファッションやY2Kファッションと相性が良く、あえてコーデの「外し」アイテムとして使用することでおしゃれ度をアップさせることができます。
また、700番台のデザインは機能性を重視した実用的な側面も持ち合わせています。例えば「703」のようなモデルはアウトドア志向が強く、耐久性と機能性を両立させたデザインになっています。このように、単なるファッションアイテムを超えた実用性も700番台の魅力の一つです。
ニューバランス700番台のデザインは、過去の遺産を現代的に解釈した点が高く評価されています。レトロな要素を残しながらも、現代のテクノロジーと融合させることで、新しいファッションアイテムとして再定義されているのです。
ニューバランス 700番台のミッドソールにはABZORB素材を採用
ニューバランス 700番台の履き心地の良さの秘密は、多くのモデルに採用されているミッドソール技術にあります。特に注目すべきは「ABZORB(アブゾーブ)」と呼ばれる衝撃吸収素材です。これは列車の衝撃を吸収する素材から着想を得て開発された技術で、ほぼ100%の衝撃吸収性と反発弾性を兼ね備えています。
ABZORB素材は1993年に初めてM998モデルに搭載されました。700番台の多くのモデル、特に「725」などにはこのABZORB技術が採用されており、長時間の歩行でも疲れにくい快適な履き心地を実現しています。
ニューバランスのミッドソール技術は他にも以下のようなものがあります:
技術名 | 特徴 | 主な搭載モデル |
---|---|---|
ENCAP | EVA素材をPU素材で包んだ構造。安定感がある | 多くの700番台に採用 |
C-CAP | EVA素材を圧縮形成。クッション性や屈曲率が向上 | 一部の700番台 |
ABZORB | 高い衝撃吸収性と反発弾性を兼ね備えた素材 | 725など |
FUELCELL | PU素材に窒素を加え反発弾性と軽量性を向上 | 最新の700番台の一部 |
これらの技術は単なる履き心地だけでなく、ランニングや長時間の歩行など実用的な場面でも優れたパフォーマンスを発揮します。特にABZORBは衝撃吸収に優れているため、関節への負担を軽減し、長時間の活動でも快適さを維持できる点が評価されています。
興味深いのは、C-CAP技術が日本の月星化成(現ムーンスター)主導で開発されたという点です。これは日本の技術が世界的なスニーカーブランドに貢献した好例と言えるでしょう。
ニューバランス 700番台の履き心地の良さは、こうした先進的なミッドソール技術の採用によるところが大きいと言えます。中でもABZORB素材の搭載されたモデルは、独特の弾力性と安定感を持ち、履き心地を重視するユーザーからの支持を集めています。
ニューバランス 700番台のサイズ感は他モデルと若干異なる
ニューバランス 700番台のサイズ感は、製造国やモデルによって若干の違いがあります。特にUK(イギリス)製のモデルは、USA製のモデルと比べてややきつめに作られている傾向があり、サイズ選びの際には注意が必要です。
一般的に、ニューバランスの700番台は以下のようなサイズ感の特徴があります:
- アジア製:標準的なサイズ感で、普段履いているスニーカーと同じサイズを選ぶことが多い
- USA製:やや余裕のあるサイズ感で、幅広の足の方にも対応
- UK製:ややきつめの作りで、場合によっては0.5cm大きめのサイズを選ぶことも
また、700番台の中でも「725」と「740」ではサイズ感に違いがあることも。「725」は比較的標準的なサイズ感ですが、「740」や一部のモデルはよりフィット感を重視した作りになっているモデルもあります。
ニューバランスでは、サイズだけでなく「ワイズ(横幅)」も重要な要素です。多くのモデルでは「D」幅が標準ですが、モデルによっては「2E」や「4E」などの幅広タイプも展開されています。自分の足の形に合わせて選ぶことが、快適な履き心地につながります。
サイズ選びの際には、可能であれば実店舗で試着することをおすすめします。ニューバランスの直営店では、「3Dスキャン」で足型を解析するサービスも行っています。これにより、自分の足のサイズ、横幅、甲の高さ、アーチの高さ、踵の幅のデータを確認でき、最適なシューズを選ぶことができます。
オンラインで購入する場合は、レビューや口コミを参考にするとよいでしょう。特に700番台は復刻モデルが多いため、現行の他モデルとサイズ感が異なる場合もあります。一般的には「普段履いているニューバランスのサイズ」を基準に選ぶことが多いようです。
ニューバランス 700番台は近年復刻され注目を集めている
ニューバランス 700番台は約30年もの間、販売されていない時期がありましたが、近年になって復刻モデルが発売されるようになり、スニーカーファンの間で再び注目を集めています。特に2003年に登場した「725」の復刻版は、Y2Kファッションの流行と相まって人気を博しています。
復刻された700番台モデルは、オリジナルのデザインを尊重しながらも、現代の技術や素材でアップデートされている点が特徴です。例えば、クッション性能が向上していたり、素材の耐久性が高まっていたりと、実用面での進化も見られます。
価格帯は一般的に以下のような傾向があります:
- 復刻された一般モデル:約10,000円〜20,000円
- 限定モデルやコラボレーションモデル:約20,000円〜
- 希少なオリジナルモデル(中古市場):価格はモデルや状態によって大きく異なる
特に注目すべきは、一部の700番台モデルではコラボレーションも行われていることです。例えば、米ラッパーのアミーネとコラボした「740V2 “ベンソンテック”」や、セレクトショップのコンセプツとのコラボモデル「740 “ブリュット”」「740 “セニエ”」などが発売されており、コレクターの間で人気を集めています。
現在、オンラインショッピングサイトやスニーカー専門店で700番台の様々なモデルが入手可能となっています。中でも「725」は特に多くのカラーバリエーションが展開されており、「ホワイト/グリーン」「グレー」「シーソルト/ダークオリビン/ティンバーウルフ」「オフホワイト/ブラック」など豊富な選択肢があります。
また、「740」シリーズでは「ベージュ」「シルバーメタリック/ニュースプルース」「コンコルドグレープ/ホワイト/ファントム」「トリプルホワイト」といったカラーが人気です。これらは色によって印象が大きく変わるため、自分のスタイルに合わせて選ぶことができます。
復刻モデルの中には、オリジナルをそのまま再現したものもあれば、現代的な解釈を加えたアップデートモデルもあります。いずれにしても、かつてはヨーロッパを中心に展開されていた700番台が、今や世界中のスニーカーファンから注目を集める存在になっているのは間違いありません。

人気のニューバランス 700番台モデルとコーディネート
- ニューバランス 725はY2Kらしさ満点のスニーカー
- ニューバランス 740は快適な履き心地が魅力のモデル
- ニューバランス 703はアウトドア向けの機能性が高いモデル
- ニューバランス 770の特徴は洗練されたデザイン性
- ニューバランス 700番台と500番台・900番台の違い
- ニューバランス 996との比較でわかる700番台の位置づけ
- ニューバランス 700番台との相性抜群なコーディネート術
- まとめ:ニューバランス 700番台は希少価値とデザイン性を兼ね備えた逸品
ニューバランス 725はY2Kらしさ満点のスニーカー
ニューバランス 725は700番台の中でも特に注目度の高いモデルで、2000年代初頭のランニングスタイルを受け継いだY2Kらしさ満点のデザインが特徴です。2003年に登場したこのモデルは、近年の復刻によって再び脚光を浴びています。
725の最大の特徴は、アッパーにスエードとメッシュ素材を組み合わせた構造です。この素材の組み合わせは、通気性と耐久性を両立させると同時に、2000年代初頭のスニーカーデザインを象徴するディテールとなっています。また、ミッドソールにはABZORB素材を搭載しており、優れた衝撃吸収性と反発力により、長時間の着用でも快適な履き心地を提供します。
725の人気カラーには以下のようなものがあります:
- グレー(ヘリテージカラー)
- ホワイト/ブラックセメント/シルバーメタリック
- ホワイト/グリーン
- シーソルト/ダークオリビン/ティンバーウルフ
- オフホワイト/ブラック
特に「グレー」系統のヘリテージカラーは、ニューバランスの伝統的なカラーリングとして根強い人気があります。これはブランドのアイデンティティを象徴するカラーであり、どんなスタイルにも合わせやすい汎用性の高さも魅力です。
725は他のモデルと比較して、よりカジュアルでストリート感のあるデザインが特徴です。そのため、デニムやチノパン、カーゴパンツなどのカジュアルボトムスとの相性が抜群です。特にワイドシルエットのパンツと合わせると、Y2K感がより引き立ちます。
このモデルの魅力についてのアンケート調査では、「どんな服にも合わせやすい」「カラーが豊富で好みを選べる」「軽くてファッション性も高い」といった意見が多く見られました。一方で、ややレトロ感が強いため、「フェミニン系には合わないかも」との声もありましたが、それもあえての「外し」として活用する方法もあります。
725は現在、国内の多くのスニーカーショップやオンラインストアで入手可能で、価格帯は約15,000円〜20,000円程度となっています。人気のカラーはすぐに売り切れになることもあるため、欲しいカラーを見つけたら早めの購入がおすすめです。
ニューバランス 740は、725と並んで700番台の代表的なモデルの一つです。このモデルは特に履き心地の良さに定評があり、日常使いからスポーツまで幅広いシーンで活躍します。
740の特徴としては、以下の点が挙げられます:
- よりボリューム感のあるミッドソール設計
- 安定感のあるソール構造
- クッション性に優れたABZORB素材の採用
- スエードとメッシュを組み合わせたアッパー
- ランニングシューズとしての機能性
最近では「740V2」という進化版モデルも登場しており、クッション性と反発力がさらに向上しています。特に「マルチカラー」と呼ばれるカラフルなデザインのモデルは、ストリートファッションを好む若者を中心に人気を集めています。
人気のカラーバリエーションとしては、以下のようなものがあります:
- ベージュ
- ブラック/グレー/シルバー
- ホワイト/ネイビー/ブルー
- トリプルホワイト
- シルバーメタリック/ニュースプルース
- コンコルドグレープ/ホワイト/ファントム
また、女性向けの特別モデルとして「ウィメンズ 740 “ピンク バケーション”」なども展開されており、ファッション性の高いデザインも魅力の一つです。
740はコラボレーションモデルも豊富で、特に注目されているのがアーティストやブランドとのコラボレーションです。例えば「アミーネ × ニューバランス 740V2 “ベンソンテック”」や「コンセプツ × ニューバランス 740 “ブリュット”」「コンセプツ × ニューバランス 740 “セニエ”」などが特に人気があります。これらのコラボモデルは限定販売されることが多く、コレクターの間では高い価値を持っています。
740のサイズ感は標準的で、普段のスニーカーサイズと同じものを選ぶことが多いですが、モデルによってはややフィット感が異なる場合もあります。特にコラボレーションモデルは独自の仕様が採用されていることもあるため、可能であれば試着することをおすすめします。
価格帯は一般的なモデルで約15,000円〜25,000円程度、限定コラボモデルではそれ以上の価格設定となっていることが多いです。入手難易度も高い人気モデルのため、公式サイトや正規取扱店での購入がおすすめです。
ニューバランス 703はアウトドア向けの機能性が高いモデル
ニューバランス 703は、700番台の中でもアウトドア志向が強いモデルとして知られています。他の700番台モデルが街履き向けのデザインを特徴としているのに対し、703はより機能的で頑丈な作りとなっており、アウトドアシーンでの使用を想定して設計されています。
703の主な特徴は以下の通りです:
- 耐久性に優れたアッパー素材
- 優れたグリップ力を持つアウトソール
- 防水・防汚性能の強化
- 安定感のある履き心地
- アウトドア活動に適した機能性
特に「トリプルブラック」と呼ばれるオールブラックのカラーリングは、汚れが目立ちにくく実用的なため、アウトドア愛好者から支持を集めています。このカラーは都会的なスタイルにも合わせやすく、ファッション性と機能性を両立させたい方におすすめです。
703は街履きのスニーカーとしてはやや重厚感がありますが、その分安定感があり、長時間の歩行でも疲れにくいという特徴があります。これは軽登山やハイキング、キャンプなどのアクティビティにも対応できる設計になっているためです。
サイズ感は他の700番台モデルと比べてやや標準的で、通常のスニーカーサイズと同じものを選ぶことが多いようです。ただし、アウトドアでの使用を考慮すると、厚手の靴下を履くことも想定して、若干余裕を持ったサイズ選びがおすすめです。
価格帯は一般的に約18,000円〜36,000円程度と、他の700番台と比べてやや高めの設定となっています。これは耐久性や機能性を高めるための特殊素材や構造が採用されているためです。
703はファッション性よりも機能性を重視したモデルですが、近年のアウトドアファッションの流行もあり、ストリートスタイルに取り入れる人も増えています。特にユーティリティウェアやワークウェアとの組み合わせは相性が良く、都会的なアウトドアスタイルを作り出すことができます。
入手難易度はやや高めで、常時在庫があるわけではないため、気になる方は公式サイトや正規取扱店をこまめにチェックすることをおすすめします。機能性と耐久性を求める方や、オールシーズン活躍するスニーカーを探している方に適したモデルです。
ニューバランス 770の特徴は洗練されたデザイン性
ニューバランス 770は、700番台の中でも特に洗練されたデザイン性を持つモデルとして知られています。イギリスのフラムファクトリーで製造されていることが多く、UK製ならではの高い品質と職人技が光るモデルです。
770の主な特徴としては以下の点が挙げられます:
- スリムなシルエット
- プレミアムレザーやスエードを使用したアッパー
- 丁寧な縫製と高品質な仕上げ
- クラシックなデザインと現代的な快適性の融合
- ミッドソールにはENCAPやABZORB技術を採用
770はその洗練されたデザインから、カジュアルスタイルだけでなく、スマートカジュアルやセミフォーマルなスタイルにも合わせやすいという特徴があります。特にチノパンやスラックスとの相性が良く、大人の休日スタイルを演出することができます。
カラーバリエーションでは、「マルチ」と呼ばれる複数の色を組み合わせたデザインや、ネイビー、グレーなどのベーシックカラーが人気です。特にUK製のモデルではヘリテージを感じさせるカラーリングが多く、コレクション価値も高いとされています。
770のサイズ感は、UK製の特性からややタイトに作られていることが多く、普段のサイズよりも0.5cm大きめを選ぶことがおすすめです。また、革の伸びや特性を最大限に活かす裁断、縫製、吊り込みなどの工程を経ているため、履きこむごとに足に馴染んでいく魅力もあります。
価格帯は一般的に約18,000円〜25,000円程度で、UK製の高品質モデルはそれ以上の価格設定となっていることもあります。入手難易度はかなり高く、定番モデルとして常時生産されているわけではないため、発売情報をこまめにチェックする必要があります。
770はファッション性と機能性のバランスが取れたモデルであり、特にファッションに気を遣う大人のスニーカー愛好家から支持を集めています。カジュアルすぎず、かといってフォーマルすぎない絶妙なデザインは、様々なシーンで活躍する万能選手と言えるでしょう。
コレクターの間では特に希少価値が高く、中古市場でも人気のモデルとなっています。本格的なスニーカーコレクションを始めたい方や、一生ものの品質を求める方にもおすすめのモデルです。
ニューバランス 700番台と500番台・900番台の違い
ニューバランスには様々なシリーズがありますが、700番台、500番台、900番台はそれぞれ異なる特徴と位置づけを持っています。これらの違いを理解することで、自分に最適なモデルを選ぶための参考になるでしょう。
まず、500番台の特徴は以下の通りです:
- 主にオフロード(山道や砂利道)でのランニングを想定したモデル
- アウトソールはラギッド(頑丈)な仕様
- 全体的に丸みを帯びたシルエット
- 代表モデル:574、576など
- 価格帯:約8,000円〜15,000円程度
次に900番台の特徴:
- “1000点満点の中で990点の完成度”という意味を持つ
- 各時代の最高位モデルとしてリリースされるハイエンドシリーズ
- 最高級素材と最新技術を惜しみなく投入
- 代表モデル:990シリーズ、996など
- 価格帯:約15,000円〜30,000円程度(USA製はさらに高価)
そして700番台の特徴:
- 主にイギリスで展開されていたシリーズ
- 高い快適性と耐久性を備える
- Y2K風のレトロなデザイン
- 代表モデル:725、740、703など
- 価格帯:約15,000円〜25,000円程度
これらを比較すると、700番台は500番台よりも高級ラインに位置しながらも、900番台ほどの高価格帯ではないという中間的な位置づけと言えます。また、デザイン面では500番台が比較的シンプルで合わせやすいのに対し、700番台はよりレトロ感が強く個性的、900番台は洗練されたプレミアム感が特徴です。
製造国の違いも重要な要素です:
- 500番台:主にアジア製(中国、ベトナムなど)が多い
- 700番台:UK製が多かったが、復刻版はアジア製も多い
- 900番台:ハイエンドモデルはUSA製やUK製が多い
履き心地の観点では、500番台が日常使いに適した快適さを提供するのに対し、700番台はより高いクッション性と安定感を、900番台は最高級の履き心地と耐久性を追求しています。
この3つのシリーズを比較することで、自分のニーズに合ったモデル選びができます:
- カジュアルな日常使いなら:500番台
- レトロ感とクッション性を重視するなら:700番台
- 最高級の履き心地と品質を求めるなら:900番台
また、コレクション価値という観点では、700番台は流通量が少なかったため希少性が高く、特にオリジナルモデルや初期の復刻版は高い価値を持つ場合があります。一方で500番台は入手しやすく、900番台は高価ではあるものの流通量も比較的多いという特徴があります。
ニューバランス 996との比較でわかる700番台の位置づけ

ニューバランス 996は900番台に属する不動の人気モデルで、700番台と比較することで、それぞれの特徴や位置づけがより明確になります。この比較を通じて、ニューバランスのラインナップ内での700番台の立ち位置を理解しましょう。
まず、996の主な特徴は以下の通りです:
- 1988年に発売され、現在も人気を誇るクラシックモデル
- スリムでエレガントなシルエット
- ENCAP技術を採用したミッドソール
- 上質なスエードとメッシュを使用したアッパー
- 様々なカラーバリエーションが展開され、コラボモデルも多数
- 価格帯:約12,000円〜16,000円(一般モデル)
これに対し、700番台(特に725や740)の特徴は:
- 2000年代初頭のY2K風デザイン
- よりボリューム感のあるシルエット
- ABZORB技術を採用したモデルが多い
- スエードとメッシュの組み合わせだが、より立体的な構造
- 復刻モデルが中心で、オリジナルモデルは希少
- 価格帯:約15,000円〜20,000円(一般モデル)
これらを比較すると、996がより洗練されたクラシックなデザインを持つのに対し、700番台はよりトレンディで個性的なデザインを特徴としていることがわかります。また、履き心地の面では、996が安定感とフィット感に優れるのに対し、700番台はクッション性と反発力に重点を置いています。
ファッションスタイルとの相性では、996はスマートカジュアルやキレイめコーデとの相性が良いのに対し、700番台はストリートやY2K風コーデ、またはアウトドアスタイルとの相性が良いという違いがあります。
価格設定も微妙に異なり、一般的に700番台の方が若干高めの設定となっています。これは700番台の希少性や復刻モデルとしての位置づけが影響していると考えられます。
また、サイズ感にも違いがあります。996は比較的標準的なサイズ感で、多くの人が普段のスニーカーサイズと同じものを選ぶのに対し、700番台(特にUK製モデル)はややきつめの設計で、0.5cm大きめを選ぶケースも少なくありません。
入手のしやすさという点でも、996は定番モデルとして常時様々なカラーが展開されているのに対し、700番台は復刻シリーズとして期間限定で展開されることが多く、入手難易度は比較的高めです。
これらの比較から、996が幅広いユーザーに愛される定番モデルであるのに対し、700番台はよりニッチで個性的なモデルとして、コレクターやファッション感度の高いユーザーに支持されていることがわかります。どちらも高品質なスニーカーですが、自分のスタイルや用途に合わせて選ぶことが大切です。
ニューバランス 700番台との相性抜群なコーディネート術
ニューバランス 700番台はそのY2K風のレトロなデザインから、特定のスタイルと相性が良い特徴があります。ここでは、700番台を最大限に活かすコーディネート術をご紹介します。
1. Y2K風ストリートスタイル
700番台の中でも特に725や740は2000年代初頭のデザインを彷彿とさせるため、Y2K風のストリートスタイルとの相性が抜群です。
- トップス:オーバーサイズのTシャツやパーカー
- ボトムス:ワイドデニムやカーゴパンツ
- 小物:バケットハットやクロスボディバッグ
このスタイルでは、特にグレーやホワイト/グリーンの725、またはマルチカラーの740が映えます。全体的にゆったりとしたシルエットでまとめることで、2000年代初頭のストリートファッションを現代的に解釈したコーディネートが完成します。
2. モード系ミックススタイル
700番台のレトロ感を「外し」として活用するモード系ミックススタイルも人気です。
- トップス:オーバーサイズのシャツやジャケット
- ボトムス:ワイドスラックスやテーパードパンツ
- アウター:トレンチコートやチェスターコート
このスタイルでは、ブラックやオフホワイトの725や703がおすすめです。モノトーンでまとめたコーディネートに、あえてレトロなスニーカーを合わせることで、意外性のあるスタイリングが可能です。
3. カジュアルウェアスタイル
最も取り入れやすいのが、定番のカジュアルウェアとの組み合わせです。
- トップス:シンプルなスウェットやニット
- ボトムス:デニムやチノパン
- アウター:デニムジャケットやマウンテンパーカー
700番台はカジュアルスタイルとの相性も良く、特にグレーやネイビーのモデルはどんなカジュアルウェアとも合わせやすいです。リラックス感のある日常着に合わせることで、スポーティかつ洗練された印象のコーディネートが完成します。
4. アウトドアスタイル
703や一部の740モデルはアウトドア志向が強いため、機能的なアウトドアスタイルにもピッタリです。
- トップス:フリースやアウトドアブランドのTシャツ
- ボトムス:クライミングパンツやハイキングパンツ
- アウター:マウンテンパーカーやフリースジャケット
こういったスタイルには、「トリプルブラック」の703や、機能性の高い740が特におすすめです。実用性と見た目のバランスが取れたアウトドアスタイルを演出できます。
5. ユニセックススタイル
700番台は男女問わず人気があり、ユニセックスなスタイリングにも適しています。
- トップス:ビッグシルエットのTシャツやシャツ
- ボトムス:ジェンダーレスなデザインのパンツやスカート
- アウター:オーバーサイズのジャケットやコート
特に「ウィメンズ 740 “ピンク バケーション”」のようなモデルは、ユニセックスなコーディネートのアクセントとして活用できます。
コーディネートする際のポイントは、700番台の特徴である「レトロ感」と「ボリューム感」を活かすことです。全体的にゆとりのあるシルエットで合わせるか、あえてコントラストをつけるかで、印象が大きく変わります。また、カラーリングも重要で、スニーカーの色を服装のどこかに取り入れると統一感が出ます。
700番台は見た目のインパクトがあるため、初心者の方は服装をシンプルにしてスニーカーを主役にするのがおすすめです。慣れてきたら、柄物や個性的なアイテムとの組み合わせにも挑戦してみるといいでしょう。

まとめ:ニューバランス 700番台は希少価値とデザイン性を兼ね備えた逸品
最後に記事のポイントをまとめます。
- ニューバランス 700番台は1986年にイギリスを中心に展開されたシリーズで、日本では流通が限られていた
- 約30年以上販売されていなかった時期があり、近年復刻されて再び注目を集めている
- 高い快適性と耐久性を備え、最新技術を採用している点が特徴
- シンプルながら機能的なデザインで、Y2K風のレトロな雰囲気が魅力
- 代表的なモデルには「725」「740」「703」「770」などがある
- 「725」はスエードとメッシュを組み合わせたY2Kらしいデザインが特徴
- 「740」は履き心地の良さに定評があり、コラボモデルも多数展開されている
- 「703」はアウトドア志向が強く、頑丈な作りが特徴
- 「770」はUK製が多く、洗練されたデザイン性が魅力
- ミッドソールにはABZORB素材を採用したモデルが多く、優れた衝撃吸収性を持つ
- 500番台や900番台と比較すると、中間的な位置づけでよりレトロ感が強い
- Y2K風ストリートスタイルやモード系ミックススタイルとの相性が良い
- カラーバリエーションが豊富で、グレーやホワイト/グリーンなどのヘリテージカラーが人気
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://snkrdunk.com/models/700/products
- https://www.amazon.co.jp/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9-700/s?k=%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9+700
- https://snkrdunk.com/models/700/
- https://www.fashionsnap.com/article/mania-newbalance-1/
- https://live-with-clothing.jp/brand/shoes-brand/newbalance/reputation-newbalance725/
- https://vague.style/post/120341
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11255066521
- https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9+700/
- https://findsports.jp/
- https://carolinamurugantemple.org/tzk302761040